聖マリアンナ医科大学合格体験談 I君の場合(保護者インタビューあり)

2019年合格体験記

(2019年度最終合格)聖マリアンナ医科大学(2019年度一次合格)岩手医科大学、金沢医科大学、東京医科大学 ※2018年度まで医学部一次合格無し

Q1.SAE入塾までの経緯を教えてください。

僕は高校を中退したのですが、将来医者になりたかったので、高校2年生の春に高卒認定試験を受けて大学受験資格を取りました。かねてから飯田先生に苦手な英語を教えてもらいたくて、現役の途中からSAEに入塾しました。

Q2.英語だけではなく数学をはじめ物理や化学もSAEで学んだそうですが、いかがでしたか?

僕は物事の本質をじっくりと考えることは好きなのですが、ひたすら暗記するという作業が嫌いでした。とはいっても、物理と化学は公式など覚えることも必要なので、入塾してから苦労したことを覚えています。 そんな僕を変えてくれたのは、SAEの物理・化学の教科を担当する先生の言葉でした。「覚えたりすることと考えることは、ある程度折り合いをつけることが大事。限られた試験時間の中で、公式を覚えれば時間を短縮して解けるでしょう?」などと繰り返し言われたのです。そのおかげで、医学部に合格するには覚えることも必要だと思えるようになりました。

Q3.受験生活でつらかったことはありましたか?

現役のころは、新しいことを学ぶこと自体が新鮮で楽しかったのですが、浪人を重ねると、同じ内容を繰り返すことになるので退屈に感じることが多かったです。その中で、モチベーションを保てたのも、先生方のおかげだと思います。

それぞれ担当していただいた科目の先生方には、僕の興味がありそうな話題をふっていただいたり、他の塾では教えてもらえないようなアカデミックなことを話していただいたり、学ぶことへの意欲を引き出してもらえました。僕のモチベーションを上げることに頑張っていただいたことは本当に感謝しています。

Q4.将来はどのような医者になりたいのですか?

医者と患者という関係だけではなく、人間同士として対等に接して患者さんと信頼し合える医者になりたいです。SAEの授業を通じて、勉強だけではなく、目標を成し遂げるためにはお互いに信頼することが大事だということを学びました。先生と生徒という関係ではなく、先生方は僕が努力することを心の底から応援してくれる、まるで身内、お父さんのような存在でした。僕も患者さんのことを心から応援できるような医者になることを目指しています。

Q5.これからSAEに入塾を考えている受験生にメッセージをお願いします。

僕は最後まであきらめずにSAEの先生方を信頼できたからこそ、目標だった医学部に合格できたと思います。ただ、ここまでくるのに平たんな道のりではありませんでした。 英語の授業では、僕のように暗記が嫌いでも毎週の確認テストのために英単語・熟語を必死に覚えないといけません。先生方から言われたことは全てこなしていけば、必ず合格できるはずです。

I君の保護者(お母さま)

Q1.SAEはどのようにお知りになりましたか?

娘が習っていたピアノの先生のお子さまが飯田先生にお世話になっていました。やはり、良い評判をうかがっていたので、息子が高校に入学したら飯田先生に教えてもらいたいと思っていたのですが…。 息子が高校を1年生の冬に中退してしまい、一時は大学受験どころではなくなりました。ただ、息子も「医者になりたい」という目標があったので、何とか大学受験資格を取り、学年でいうとちょうど高校3年の春から念願のSAEに入塾できました。

Q2.SAEの先生からの精神的なサポートについて具体的に教えてください。

一番ありがたかったのは、私が「息子のモチベーションが下がっている」と飯田先生に相談したときのことです。気分転換にと息子を食事に連れていってくださったり、スポーツをさせてくださったりしてくれました。やる気の見えない息子に対して、親は「勉強しているの?」などと心配してつい口出ししてしまうものですが、飯田先生は息子のモチベーションをうまく上げるコツをつかんでいらっしゃったようでした。 いろいろな“引き出し”を持っていらっしゃる人格的にも優秀な方ですね。SAEは、学習面だけではなく、息子の性格や生活面のサポートも充実していたと思います。大手の塾にはまねのできない、きめ細やかなサポートでした。

Q3.高校を中退したお子さんを持つ保護者の方へメッセージをお願いします。

高校に行っていないからと、お子さんの将来に不安を持つ保護者の方も多いかと思います。

決して「大学進学への道が閉ざされた」などとあきらめることはありません。我が家の場合、本人の「医者になりたい」という信念が強かったことが根底にありますが、何よりも先生方を信頼してやってきたおかげで大きく道が開きました。高校を辞められて大学受験を考えているご家庭も、一度SAEの先生方にご相談されることをお勧めします。

座談会:I君、お母さま(保護者)、飯田代表

(I君の)入塾当時の成績はどうでしたか?

飯田代表:もともと理系科目が得意な生徒さんでした。数学は得意で、物理は分野にとよって成績にばらつきがありました。私が担当する英語もできないというわけではなかったのですが、お母さまから「彼は物事を覚えるという作業がものすごく苦手です」とご心配されていたことを今でも覚えています。 I君:確かに、入塾したころは暗記することにかなり抵抗があったので、覚えることも必要だった英語をはじめ、物理や化学に苦手意識がありました。

保護者:暗記ものについては「自分の根底にある考える力を壊されそうなくらい暗記するのが嫌」だと息子は当時言い張っていました。ものすごいこだわりのある子なので、入塾前は親の言うことを聞いて素直に暗記をすることはありませんでした。先生方も息子の気持ちをほぐすことに苦労されたと思います。

飯田代表:I君は人として話しているときはとても楽しい生徒さんなのですが、勉強になると、別人格のようになって頑固なところがありましたね。でも、私と性格が似ているので、こだわりのある部分もよく理解できました。お母さまにはI君について細かく情報をいただいたことや、I君と私の間に立ってスケジュールなどの調整をしていただいたことが、とても助かりました。私たち講師は保護者の方から全面的に信頼して動いていただけるとやりやすいです。

SAEで勉強して一番成長を感じた科目は何でしょうか?

I君:最終的には英語です。1浪目は物理と化学の成績は伸びてきたのですが、英語はまだまだ足りない部分があると感じました。2浪目は他の科目の成績が安定してきて自信を持てるようになったからか、英語の勉強にも時間を費やすことができたと思います。合格できたのは、英語の得点力が大きくアップしたおかげです。

保護者:英語はかなり伸びしろがあったようだったので、期待していました。英語が急激に伸びたのは、SAEで1年間だけ国語の指導を受けたことも要因だった思います。

飯田代表:よく英語も頑張りました。確かに国語の授業を受けることで、視野が広くなって問題に対するアプローチの仕方が増えたと思います。I君のような厳密に考えたいタイプの生徒さんの場合、「厳密に考えれば×かもしれないけど、他の選択肢と比べて正解に近いから〇」といった現代文の問題でありがちな回答方法は、受け入れがたい教科だったようですね。実際、国語を学ぶことを通じて、選択肢を比べるということや文章を要約することなど幅広い問題に対応できる力を身に付けられたと思います。

I君:国語を勉強して、英文問題によく出てくる選択肢の選び方が分かるようになりました。英語に自信がついたので、2浪目は理系科目で落としても英語でとれるという安心感と余裕を持って試験に臨むことができました。

受験を振り返って、思い出を教えてください。

飯田代表:I君は物事をとことん考えることが好きで、納得しないと進まないタイプだと思います。さらに、曲がったことが嫌いで妥協ができない。とても正義感が強い生徒さんでした。勉強の指導だけではなく、私のことを信頼してくれていろいろな話をしてくれました。私も楽しかったですよ。

I君:授業も楽しかったです。SAEで過ごした受験生活はこれからの人生の糧にもなると感じますし、先生方を尊敬していました。

飯田代表:そういってもらえると、嬉しいですね。私たち講師の立場と生徒さんとの関係性はそれぞれですが、I君と共通の趣味がありました。2人とも同じアイドルファンということです。「飯田先生、なんでその子が好きなんですか」というダメ出しを食らったりしました(笑)

I君:僕にとっては、単なる塾の先生ではありませんでした。心から気持ちを打ち明けられる身内の一人だと思っていました。

保護者:本当に勉強も私生活もすべて支えていただきました。高校に行っていなかった分、大人とのかかわりが他のお子さんより少なかったのですが。やはり、社会性が育たなかったところもあります。その中で、その役割をSAEの先生方が果たしていただいたのです。 叱っていただけるのも、褒めていただけるのも全て先生方からで、高校生活を送れなかった分を補ってくださったと思います。一番理解していただいたとともに、親子共々、成長させていただきました。