【生物】大学受験のプロが今オススメしたい生物問題集(5つのジャンル別)

生物

1 全レベル対応:教科書(と教科書出版会社が作成している資料集)

何を言っても最も標準的な学習参考書は高校で使われている教科書となります。特に生物の学習では必須アイテムです。

(独学などで手元に教科書がない場合は、教科書を扱っている書店(通信販売をしているところもあります)で取り寄せてください。)

入試問題は基本的に主要な出版社が出している教科書をベースに作られており,センター試験では考察問題を除き,知識としては教科書範囲外の内容は出題できないようになっています。

過度に片寄った参考書を使うよりも,まずは教科書に書かれた内容を正確に理解し,自分のものにするという姿勢が重要です。

また,必要とされる知識をさらに深めるには,現在使用している教科書と同じ出版社の資料集を使うといいでしょう。現在の教育課程では,各出版会社ごとに内容のばらつきが見られますので,統一性を出すためにも教科書と同じ出版会社の資料集で+αの知識を補充すると良いでしょう。

2 全レベル対応:志望大学の赤本・青本・黒本,全国大学入試問題正解

センター試験や各大学の過去問は,赤本(数学社),青本(駿台文庫),黒本(河合出版)などから出版されています。夏頃に各社から出版されますので,早い段階で自分の志望する大学の出題傾向や問題の難易度を確認し,ある程度勉強が進んだら,過去問を解いて手応えを確認すると良いでしょう。

これらの過去問を掲載した参考書の前(6月下旬頃)に発売されるのが,全国大学入試問題正解(旺文社)です。値段はやや高めですが,ほとんどの高校,塾,予備校では全教科の最新版が揃えられており,直前に行われた代表的な大学の入試問題と解答,分析を確認することができます。全国の大学の全体的な入試傾向をいち早く見るには大変優れています。

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2021年受験用 全国大学入試問題正解 生物

3 初級者用:セミナー生物基礎+生物,リードLightノート生物基礎/生物,大学入試の得点源生物基礎/生物

『セミナー生物基礎+生物』は教科書出版会社である第一学習社から出ている最もポピュラーな教科書の補助教材です。高校のサブ参考書として広く用いられています。各単元の説明がコンパクトにまとめられ,問題が単元別にきちんと分けられており,分野間をまたぐ問題等は修正されたり,削除されていますので初心者~中級者の方にお勧めです。使いやすい半面,分野間のつながりのトレーニングにはならないため,基礎学力の徹底には向いていますが,実際の入試問題の出題形式からはやや離れています。

『リードLightノート生物基礎,リードLightノート生物』はどちらも教科書出版会社である数妍出版から出ている参考書で、穴埋め式をベースに章末に基本問題が掲載されている形になっています。暗記がどうしてもできないなどの初心者にはお勧めです。平均的に生物全体の内容を網羅していますが,発展内容や細かい知識については省略されていることが多いので,この2冊のみで入試まで対応するのはやや厳しいです。

『大学入試の得点源生物基礎』と『大学入試の得点源生物』はどちらも文英堂から出版されています。詳細な内容とまではいきませんが,要点が視覚的に見やすいように強調されて示されていたり,重要な内容をコンパクトにまとめ,学習者の負担を可能な限り軽減できるようにページ数をうまく抑えて作られています。生物を学習し始める初級者が,生物全体の内容を短時間でひと通り学習するには最適な参考書になります。

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大学入試の得点源 生物基礎[要点] 新装版
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4 中級者用:実戦生物重要問題集,生物基礎問題精講,生物記述・論述問題の完全対策<改定版>

『実戦生物重要問題集』は数妍出版,『生物基礎問題精講』は旺文社から出版されている標準~発展的な問題集です。入試に頻出の問題が並び,かつ典型から発展的な良問が多く掲載されており,解説が他の参考書に比べて厚く,考察問題のトレーニングをした後に復習しやすいつくりになっています。

『生物記述・論述問題の完全対策』は駿台文庫から出版されており,著者個人としてはかなりお勧めできる中級者~上級者向けの参考書です。出題頻度の高い問題が110問収録されており,解説と配点,採点基準などが掲載されているほか,論述問題の対策がかなり充実しています。

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《新入試対応》生物(生物基礎・生物)基礎問題精講 四訂版
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5 上級者用:生物新・考える問題100選,生物標準問題精講,理系標準問題集,生物 知識の焦点

『生物新・考える問題100選』は駿台文庫から,『生物標準問題精講』は旺文社から出版されています。どちらも上級者~最上級者(東大対策など)用の問題集になります。偏差値が70付近でないとそもそも,学習の意味を持ちませんが,一般的な問題集に飽きてしまい,さらに上のレベルを望むような生物を極める受験生には重宝します。両参考書とも一般的な解法では簡単には解けないレベルの高い考察問題を中心に構成されています。

『理系標準問題集』は駿台文庫から出版されている問題集で,前述した2つの問題集よりは難しくはないですが,掲載されている問題の内容は難しく上級者向けの内容となっています。

『生物 知識の焦点』はZ会出版から出ている参考書で生物の内容をより詳しく解説しています。主要な教科書+αの内容が網羅されており,生物の知識を習得する上ではやや過剰な知識が記載されているややマニア向けな参考書です。しかしながら,私大医学部では教科書範囲外の内容も出題されることがありますので,より詳細な知識を拡充する場合は重宝します。反面,補足事項で難しい内容がサラッと説明されている部分などもありますので,やや内容が理解しにくいというものも部分的に存在します。

これらの参考書を現在のレベルをもとに選び、学習の助けとしてもらえればと思います。

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理系標準問題集 生物 四訂版 (駿台受験シリーズ)
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