大学入試古文の勉強法 古文単語をマスターしよう

1 基本の意味を覚えるべし

(1)基本の意味を覚えるべき理由

私は、受験生時代に、国語が得点源でした。

しかし、同僚の国語の先生とよく話をするのですが、「よく、あんな教えられ方をして、俺たち国語が得意だったなあ」と思います。自慢話になって、失礼しました (^^)/

しかし、得意科目というのは、そんなものです。

イマイチだからこそ、教え方や工夫が大切になるのだと思います。

たとえば、「あはれなり」という、単語は、大学入試で出題されただけで、21通りもあります。

「あはれなり」が出てきたら、その21通りをいちいち当てはめればいいのでしょうか? 

それでは、いくら時間があっても足りません。また、21通りを暗記しても、22番目が出たら、終わりです。

では、どうしたらいいのでしょう。

日本語(原日本語。やまと言葉。漢語などの外来語ではないもの)の大きな特徴の一つとして、基本的な意味が一つしかないという特徴が挙げられます。

「はし」という言葉があります。

川に掛ける「橋」と手に持つ「箸」はイントネーションが違うから違う言葉だと、小学校などで教わった人もいるでしょう。

しかし、それは、間違いです。「はし」とは、木でできた長いものという意味です。

川に掛ければ、「橋」となり、手に持てば「箸」になります。

国語の検定済教科書に広く取られている、『伊勢物語』の「東下り」にも出てくるからご存じだと思いますが、鳥の「はし」は、くちばしのことです。

我々は知識があるから、コラーゲンの固まりだろうなどと判断できますが、昔の人が見たら木に見えたことでしょうね。

もちろん、古語辞典では、「橋」「箸」「嘴(くちばしのこと)」と分けて解説します。

分けて覚えたり理解するのはあまりにも非効率的で す。

先の「あはれなり」ならば、元の意味の「ため息が出る」から考えることです。

久しぶりに姪とあった場面では、「懐かしがって」。

長谷寺の観音様を前にしてなら、「ありがたい」。

満開の桜を見たシーンでは、「しみじみとした趣がある」。

戦場に散った武士の弔いの場面では「かわいそうだ」…

全ては、「ため息が出る」という基本の意味から出たことです。まず、これを覚えましょう。

そのように覚えないと、センター試験などで、「胸に迫ってくる」などという、普通の単語集にはない意味で訳されている選択肢をみた場合、間違いだと思ってしまいます。

要するに応用が利かなくなるということですが、その原因は、基本の意味ではなく、末端の意味を丸暗記するからです。

教科によらず、勉強は方法を間違えないようにしないといけません。

単語を覚える最大のコツは、「基本の意味を覚えるべし」ということです。

(2)漢字を当てて覚える

その他のコツを上げましょう。それは、漢字を当てて覚えるということです。

たとえば、次の文をみてください。

A ひとは、かたちありさまのすぐれたらんこそあらまほしかるべけれ。ものうちいひたる、ききにくからず、あいぎゃうありてことばおおからぬこそ、あかずむかはまほしけれ。

割合にやさしいとされる『徒然草』の比較的簡単な箇所ですが、古文が苦手な人は、少々、苦しかったとおもいます。

次はいかがでしょうか。古典文学全集などに載っている文より、漢字を多めにしてみました。

B 人は、形有様の優れたらんこそ有らまほしかるべけれ。物うち言ひたる、聞き難くからず、愛敬ありて言葉多からぬこそ、飽かず向かはまほしけれ。

これは、簡単です。正確な訳ができるかはともかく、わかります。

古文の読解とは、宇宙語のようなわけがわからない言葉を、このようなわかるレベルまで引き寄せることです。

それには、是非、漢字をあてることが必要です。

古文単語集も古語辞典にも、対応する漢字が乗っています。それを同時に覚えることです。

そうすると、単語も頭に入りますし、漢字の意味も分かってきますから、漢文の勉強にもなります。

ちなみに漢文は、昔は簡単な科目だったかもしれません。

年配の高校の先生などに、たまに「間際でも間に合う」などという人がいますが、私は反対です。

今の十代~二十代の人には、昔の人が持っていたような、漢字の力がないからです。

古文のテキストに、漢字をあてられるところには全て漢字をあてるくらいのことをしないと、間に合いません。

次に重要なコツは、系統ごとに整理することです。

たとえば、「ダサい」という俗語があります。

意味を持っているのは、語幹の「ダサ」です。

語尾は、「ダサかったら」「ダサくて」「ダサければ」…などと形容詞に活用させるための機能にすぎません。

日本語は語尾ではなく、語幹に意味があります。

もっとも、そういう言語は、日本語だけではなく、とても多いとは思います。

ですから、

「きよらなり」「きよげなり」「きよし」は、「きよ」を含んでいるからほぼ同じ意味だと考えるのが効率的です。

確かに、この三つの単語には若干、意味のズレはあります。

たとえば、「きよし」にある、神仏に対する「神聖だ」という表現は、「きよらなり」「きよげなり」では滅多に表しません。

しかし、出てきた単語の意味を問う試験が、大学入試です。

「神仏の神聖さを恐れる気持ちを表す言葉を選びなさい」などという問題は、みたこともきいたこともありません。

出てきた単語の意味が推定できれば、問題はありません。

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