大学入試生物ができるようになるために必要な5つのこと

1 教科書に準じた勉強

まず強調しておきたいのは,ほぼ全ての大学・学部の入試,センター試験に共通して,入試問題は全て教科書に準拠して作成されているという点です。(※一部の大学・学部の入試問題では,教科書範囲から大きく逸脱した学習指導要綱以外の内容から出題されることもあります)

まず,教科書に書かれた太字の用語や図や表は最低限きちんと理解して覚えるようにしましょう。

そして,生物全体のベースが固まってきたら,さらに細かく教科書を隅々まで読みこんでいきましょう。

 

2 基本知識の徹底

※合格者は基本問題をほぼ完答していると捉えて勉強しましょう。

他の教科においても同様ですが,入試に合格するための大前提となるのが基本知識の正確な暗記と本質的な理解です。

大学入試生物のどの分野を学習するときでも,もっとも重要なことは基本知識の徹底的な習得です。なぜなら,土台となる基礎知識を習得していなければ,その先に存在する応用知識や考察力を問う問題,論述力が試される問題はすべて総崩れとなり,完答することが極めて難しくなってしまうからです。

少し生物ができるようになってくると,基本的な問題や簡単な問題は後回しにして,自分の学力以上の難しい問題ばかり解きたがる学生が良く見られますが,そのような学習法は必ずしも正しいとは言えません。結果的に大きく遠回りすることになってしまうからです。

大学入試において,生物の基本的な理解を前提とする基本問題は絶対に失点してはいけません(または,失点を最小限にしなくければなりません)。国公立のトップ校や医学部などをはじめとする難関大学の入試は,たった数点の差で合否が分かれてしまいます。実力差がそれほどない中での勝負において,基本問題での失点は致命的なものとなります。

 

 

3 応用・発展的な知識の拡充

(1)志望校の出題傾向を早い段階で把握しておく

先ほど,基本的な内容を習得すれば良いと述べましたが,もちろん,大学によっては「教科書の範囲を大きく逸脱した内容を出題する傾向が強い」というケースがあります。自分の志望する大学にそのような傾向があるかどうかは,赤本(数学社)や青本(駿台文庫),黒本(河合出版)や全国入試問題正解(旺文社)などの過去問や傾向分析を掲載した書籍で早い段階に必ず確認しておきましょう。

(2)教科書自体のボリュームが大幅に増えていることを念頭に入れておく

また,最近の教科書は,近年の入試の多様化や比較的新しい生物学のトピックスをかなり細かく掲載するようになっています。特に生物では新課程になってその傾向が強まっています。教科書に書かれている内容は,昔に比べてかなり広範囲にわたるようになってきています。教科書の脚注などや発展にある部分も併せて読み込み,必要な内容については資料集等も併用するようにしましょう。

 

4 国語力(長文読解力・論述力)の強化

(1)近年の大学入試生物の特徴

生物の入試問題には,長文読解能力や論述能力を問うものが多く見られます。

最近の理系志望の学生は国語力が大きく低下しており,知らない単語や物質名(記号や英数字などで表わされている場合もあります)が長文にいくつも出てくると,何が書かれているのか全く分からなくなってしまったり,どのように答えて良いのか途方に暮れてしまったりしてしまう傾向が見受けられます。そういった状態の受験生は混乱状態の中で基本的な問題を間違えたり,意味不明な論述答案を作ったり,(信じられないことかもしれませんが)その大問全てを放棄してしまったりすることがあるのです。本番の入試では,基本問題を落としてしまうことはもちろんですが,大問のほとんどを捨ててしまっては合格から大きく後退してしまいます。このような状態に陥らないために,国語力を強化する必要があります。

(2)国語力の強化法

※文系の受験生が求められるような国語力ではありません!必要な『国語力』はそれほど高度なものではありませんので,安心して読み進めてください。

受験生の皆さんが目指す大学の入試において,問題文にボリュームがあり内容が難しく見えるような場合や,論述して説明することが求められる出題が多く見られるのであれば,学習の初期の段階から生物の問題に解答するための国語力を強化しておく必要があります。

生物の問題に答えるために必要な国語力は,以下の2つです。

1 長文の内容を把握する力

2 自分の主張したい内容を正確に伝える力

※登場人物の心情を把握したり,かなり高度な抽象的概念を理解するといった能力は必要ではありません。

それでは,それぞれの能力の強化法についてお伝えします。

(3)長文の内容を把握する力を鍛える

日頃から文章を正確に読み,内容を把握するための訓練が必要です。そして,重要なことは自分が科学者になったつもりで文章を読むということです。

具体的には,次の2つのことを意識してください。

※論述の訓練においては実際に手を動かすということが大変重要です。最初から答案を見て,「この程度ならわかっているからいいや」などと片付けてしまわないようにしましょう。

1 「要するにどういうことなのか」が説明できるようにしましょう。

長めの文章を読み,結局何が言いたい文章なのかを把握します。重要ではないことや余計な情報に惑わされることなく,必要な情報を読み取れるように訓練しましょう。その際,字数を変えて説明してみてください。『○○字以内で』などの設問形式に対してどのようにアプローチするべきなのかが,この訓練の中で身についていきます。

2 文中で説明されている因果関係を自分の言葉で再現してみましょう。

Eという結論が導かれていて,最初の説明がAという事象からスタートしているのであれば,AからEまでに至る内容を正確に自分の言葉で再現してみてください。A→B→C→D→E という流れのこともあれば,A→BおよびC→D→Eという流れのこともあるでしょう。このような訓練をすることで,論理的に説明をすることがどういうことなのかが実体験として理解できるようになります。

※生物に関する文章でこのようなことができるようになるためには,上に述べた基本知識の徹底的な習得が必要不可欠です。基本知識があやふやな状態は,国語力をうんぬんする以前の問題です。

(4)自分の主張したい内容を正確に伝える力を鍛える

長文の内容を説明するにしても,典型的な用語や生命現象を述べるにしても,自分の主張したい内容を日本語でしっかりと採点者に伝えることが必要です。

ここで意識しておくべきことは以下の2つです。

1 日本語として意味の通る文を作る

当たり前のことだと思われるかもしれませんが,論述に慣れていない多くの理系学生は日本語として破綻している文を書くことが結構あります。そこで,以下のことに注意して文を作るようにすることから始めてみましょう。

(a)主語と述語だけを取り出して意味が通っているのかを確認する。

(b)1つの文をなるべく短くする。

(c)日本語の接続詞を正確に使う。

(d)よくわからない日本語は使わない。

基本的なことですが,これらのルールをしっかりと頭に入れておきましょう。

2 要するにどのような結論を導き出したいのかを常に意識する

長文を読解するときの注意と同じことですが,今度は書き手の立場からどのようなゴールに向かって文章を書こうとしているのかを明確に意識しておきましょう。そして,その結論を導くために必要なことは何なのかを考えます。

このような訓練をすることで,用語などの説明問題だけでなく,実験データを見て何が推測されるのかを説明する問題や,そのストーリーを述べる問題にも対応することができるようになります。

(5)最後に

これらは,年間を通して指導者が添削し,じっくりと取り組まないとなかなか上達しません。学校や塾の先生などに添削をしてもらいながら,早めに対策をとることが必要となります。

 

5 データ解析(図・表の読みとり,科学的な文章の理解)能力の強化

大学入試では,実験やある現象の調査内容をもとに作成された図や表のデータから,何が分かるのかを考察させる問題があります。

このような問題は難関大学になるほど出題傾向が強く,入試問題の7割以上がこのようなタイプの考察問題であるという大学も決して少なくはありません。どのような実験を行っているのかを正確に文中から読みとるのが必須であるということは当たり前のことですが,図や表に示されたデータからどの部分を比較したり,どの部分に注目すると答えが導き出せるのかを見つけ出さなければなりません。

そのためには,授業等で演習する1問1問に真剣に向き合って学習しなければなりません。上記4の国語力の強化とともに,まずは簡単な問題を使って早い段階から学習に取り組むと良いでしょう。

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