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医学部入試・AO入試対策 志望理由書の書き方(その2)

2 志望理由書は、研究計画書にする。

北大路魯山人(漫画の『美味しんぼ』の海原雄山のモデル。著名な陶芸家であり美食のプロデューサー)が、料理人を採用するとき、「おいしい料理を作りたい」と志望動機を述べた入門希望者に激怒したという話があります。「あれでは、子どもに『坊や、どこから来たの。』と聞いて、子どもが『あっちから』と答えるようなものである」と言っています。

「患者様の苦しみを救い、社会に貢献したい。」という答案がありますが、そんなことは誰でも書けますし、考えてみれば雲をつかむような曖昧な話です。魯山人のいう『あっちから』来たと答える子どもと変わりません。


過去に感心した志望理由書を思い出します。

「高校時代に器械体操の選手として国体を目指していた。あるとき、肩から背中にかけての違和感を覚えた。整形外科医に、うっかり『筋肉を傷めました』と言ってしまったので、湿布を貼られ、注射をされた。だが、あの時の筋肉の一部が移動していい意味で伸びたような感覚は、単なる故障とは違うような気がする。その医学的な意味は分からないが、将来、整形外科を専攻し、今までの選手経験を活かして、患者様とのより正確なコミュニケーションの方法を研究したい。」

非常に具体的で説得力があります。ただ、「患者を救いたい」と書いてあるだけの志望理由書よりも、こちらを選びたくなるのは、当然です。

また、背景の社会問題に目を向ける志望理由書もいいです。

正確には覚えていませんが、中学入試の塾の夜の特訓に通っていたときの話が書いてありました。親が共働きなので、食事代として千円もらっていたそうです。同じような共働きの両親を持っていた友達は、板チョコ7枚とコーラのペットボトルを買っていたそうです。揃って第二志望の中堅校に合格しましたが、お友達は、その後、まったく勉強しなくなったそうです。それを、「単なる精神的な燃えつきではなく、食生活にも問題があったのではないか」として、内分泌を研究したいという趣旨の答案でした。

文系の場合も全く同じです。
「ホールインワン保険(ゴルフで、一打でゴールするホールインワンというプレーを達成すると、記念品を配ったりたりパーティを開いたりと出費が多い。それを保障する保険商品)というものが世間にあるが、そんな保険があっていいのかという違和感を覚える。保険と世間の社会常識との関係を学びたい。」(経済学部志望者)

「夏目漱石『幻影の盾』には、女性恐怖と不信が暗示させられているように思う。重要女性登場人物クララの造形と、『三四郎』の美禰子が三四郎池に佇む情景の関係を学びたい」(文学部志望者)

などが心にも凝っています。

 

 

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